違和感を唱え終わりの鐘が鳴る前に
印藤勢(Vo/Gu)の歌/詩/ギターに宿されたマシリト節により磨きがかかり、より研ぎ澄まされた鋭利なサウンドメイク。前作リリース時期の、日本が誇るカオスドラゴンライジング・TERROR SQUADとのツアーがそうさせたのか、ファンタジーの住人というよりはドラマティックの住人ヨロシクな劇的な世界観を感じれる。哀愁はより憂いを帯びているのに高揚感を与え、毒づき過ぎた歌謡ワールドはさらに独自のテイストを放つ。聴けは聴くほどに中毒感は増し、思わずメロディーを口ずさむ。前作に続きHESOMOGE(http://hesomoge.com/)がアートワークを担当しているのだが、20Pに及ぶブックレットはすべて楽曲と詞にインスパイアされた描き下ろし。 3rdアルバム同様、今こそ再評価されるべき1枚。